当社の社名は「武揚堂」というちょっと硬派な社名です。「武揚堂」という社名に何の意味があるかわからない方も多いのではないでしょうか。社名からは何をやっている会社かを思い浮かべる事は難しいでしょう。

当社の社名の由来は創業者小島棟吉が明治三十年に軍用図書(兵隊が使用する教科書)の出版を起業した事に起因します。軍部と取引をするので『武を掲げる』との意図を込めて「武揚堂書店」と名付けました。

本来『武』の字は「戈(ほこ:武力をあらわす)」を「止」めるという文字から成り立っており、平和を意味する文字です。『武を掲げる』というと物騒な気がしますが実は逆の意味があり、平和を掲げるという理念の元に名付けられたそうです。当時は榎本武揚が存命しており、『武揚』の名前を使用するのに挨拶をして、快く了承されたそうです。

昭和12年に組織変更にともない「株式会社 武揚堂」となりました。この頃はまだ地図とは縁が薄く、地形図の販売のほかに軍用図書や仏教関係の辞典などを制作する事業を営んでおりました。しかしながら第二次世界大戦によってお客様と社屋や商品、そして社員を無くし文字通りゼロからのスタートを切ることになります。

第二次世界大戦後GHQに指示され「武揚堂」から「ぶよお堂」とひらがなに改名させられました。これはGHQが弊社が軍部に携わってきたという事と名前のもつイメージを嫌った為と思われます。

現代かな遣いでは「ぶよう堂」になるのですが、戦後まもなくは「お」でも「う」でも許されたのでどっしりと安定感のありそうな字形の良い「お」にしたそうです。今でも弊社売店は「ぶよお堂」となっています。直接お客様に来て頂く場所なのでやわらかいイメージを大切にしたのだそうです。

戦後は戦前の人脈を生かし建設省発行地図の取り扱いや、道路地図を発行する事によって現在の事業の基礎を築きました。

そして戦後から月日がたち昭和30年を過ぎて「武揚堂」の名称を復活し現在に至ります。


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